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スペーストラベラーズのnanakoのネタバレレビュー・内容・結末

スペーストラベラーズ(2000年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

監督は『踊る大走査線』の本広克行監督。知らないで借りたんだけど、そういえばキャストも結構かぶってるし、同じような遊びが随所に。(コスモ銀行のキャラクターはもしやコスモくんって名前??)
原作は今は休止中のお笑い集団『ジョビジョバ』の『ジョビジョバ大ピンチ スペーストラベラーズ』で、リーダーのマギーさんが脚本を書いてます。マギーさんは踊る大走査線2の犯人役でもがんばってたね。
凄く才能がある人だと思うわ。そいえば、『忍者ハットリくん・ザ・ムービー』でも脚本を書いてるね。

私自身がジョビジョバのファンで、おまけに、踊る~もおもしろいと思ってるから、ツボにはまったって事なのかな。原作が良いから泣けるし、映像や音楽もかっこいい!

『閉店まぎわのコスモ銀行に、突如3人の強盗が侵入した。拳銃を振り回して金を要求する男達。しかし、彼らの行動は次々と裏目に出て、銀行はたちまち警察に包囲されてしまう。ロビーにいた人質は、結婚を間近に控えた女子行員、その婚約者。離婚寸前の夫婦、小心者の銀行員、近所の電気屋、ぬいぐるみを抱いて不敵に笑う謎の男。窮地に陥った強盗たちは、ある計画を思いつく。銀行の外に設置された対策本部は、ただちにSAT(特殊急襲部隊)に応援を要請。強盗事件は、たちまち国家を揺るがす未曾有の大事件になっていく。 <チラシ裏面より>』

スペーストラベラーズとタイトルは、この映画がSFだというんでもなんでもなく、映画の中で流行っているという設定のアニメなの。犯人達は孤児院で育ったという、到底悪いやつには見えない3人組。情報攪乱するため、スペーストラベラーズと名乗り、たまたま居あわせた人質一般人にも役割(キャラ)を与えるちゃうのね。つか、スペーストラベラーズだ!とか言い出しちゃうあたりマンガっぽいかな。とも思うけど、ありえない設定についつい引き込まれちゃった。

中の情報がわからず真剣に極悪テロ集団だと思っている警察と、中で脳天気にスペトラごっこに盛り上がってる、わりと良い奴ら。銀行強盗も世間を騒がす事も全然良くない事で、良い人なんかじゃ決してないんだけど、この温度差がおもしろいんであって、良い話になっていくんだと思う。

最後に警察に突入され、パラダイスに行くと言っていた犯人は外へ出ていくけれど、射殺されたのかな。。。
銃も2つは偽物だし、誰も殺してない、誰も傷つけてないのに、外の警察から見たら、世間を騒がせ犯罪史上最も高額の50億円を要求し、何人かを殺して(と思われてる)、武器も持ってる立てこもり犯人なんだもんね。。。生きていて罪を償ったというような後日談はありません。
なんとなく結婚するところを目覚めさせてもらった(と思っている)深津絵里ちゃんから見たら、ピーターパンみたいなんだろうなぁ。こちら側には残れなかったけど、きっとどこかで生きている。って思いたいよね。
突入のシーンと、ラストの『スペトラが帰ってくる(映画の予告)』を見て、深津絵里ちゃんが泣いちゃうシーンは感動でした。

最後に気になるのは、金庫室に閉じこめられたガッツ石松と大滝漣。朝になったら出られると思うけど、すんごく仲良くなったんでしょうね。
それから、マギーさんのビジュアル系化粧。。。(ジョビジョバもビジュアル系バンドとして出演しています)意外に化粧が似合ったのは、六角さんでした。。。。
金城武の保っちゃんは格好良かったわー。やっぱり大好き。

ジョビジョバ大ピンチの方も見たいな。キャストも良いと思うし、踊る~っぽいの好きな方にはオススメです。
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