くじらめくじら

エンター・ザ・ボイドのくじらめくじらのレビュー・感想・評価

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
4.2
一人称視点って最高だ!ゲームみたいだと思ったけど、それこそがこの映画の面白さなんだろうな。普通の映画って、観客は完全に第3者としてスクリーンの前に座ってるけど、この映画では主人公の目線と同化するから、主人公の切実な感情みたいなのもより一層迫ってくるし、それがラストシーンにも活きてる気がする。ドラッグによる幻想を観客に体感させるにはうってつけの技法だと思う(三人称?でそれやられてもさめちゃうからね)そういう意味でこの映画の一人称視点は、すごい映画の表現の幅を広げているのだけど、同時に狭めてもいるんじゃないかな。
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