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めぞん一刻のGamのレビュー・感想・評価

めぞん一刻(1986年製作の映画)
3.0
やっぱり好きなのは一刻館の「日常」であって、それに反して映画的なシナリオをやろうとした今作はちょっと自分の好きな世界観ではなかった。
映画的と割り切れば見れたのかと言えばそうでもなく、脚本としてはどっちつかずの中途半端な出来なんじゃないかと思ってしまう。
良かったのは台詞に重みがあったところ。終始感情移入できない中で急にぽつりといいことを言われるとなんか心に刺さった。そこらへんは原作的というか、なんでもない時に良いものを感じるような感覚があり良かった。
ミュージカルは当時の流行りだったのか分からないけど、原作の1つの要素である「過去に縛られて生きること」をこの映画は描いているんだよ っていう意味だったのかな。
五代くんの叫び声がダミ声で個人的にツボだった。惣一郎さん(傘)が上昇していくシーンもちょっとシュール。あと川の日本人形も怖いけどよくわからなすぎて笑えた。
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