めぞん一刻の作品情報・感想・評価

「めぞん一刻」に投稿された感想・評価

Gam

Gamの感想・評価

3.0
やっぱり好きなのは一刻館の「日常」であって、それに反して映画的なシナリオをやろうとした今作はちょっと自分の好きな世界観ではなかったなあ。
映画的と割り切れば見れたのかと言えばそうでもなく、脚本としてはどっちつかずの中途半端な出来なんじゃないかと思ってしまう。
良かったのは台詞に重みがあったところ。終始感情移入できない中で急にぽつりといいことを言われるとなんか心に刺さった。そこらへんは原作的というか、なんでもない時に良いものを感じるような感覚があり良かった。
ミュージカルは当時の流行りだったのか分からないけど、原作の1つの要素である「過去に縛られて生きること」をこの映画は描いているんだよ っていう意味だったのかな。
五代くんの叫び声がダミ声で個人的にツボだった。惣一郎さん(傘)が上昇していくシーンもちょっとシュール。あと川の日本人形も怖いけどよくわからなすぎて笑えた。
全体的な鬱々とした空気感はなんだろう。原作のコミカルな要素がないという意見も多いけど、原作のセリフの引用も思ったより多かった印象。
オリジナルキャラ「男」と「女」は本当になんだったの…?という感じはある。
原作との最大の違いは「死/惣一郎さん」の描き方の違いか。
原作では「世の中には本当のことはいくつもあるのに、(…)それがひとつしかないと思う」管理人さんが、二つ目の本当に踏み切れずにいれば、「ばか」と優しく諭してくれた惣一郎さん。映画では五代と管理人さんがいい感じになると鐘をじゃんじゃん鳴らしたり、傘を吹っ飛ばしたりとやりたい放題だった。
原作ファンからすれば、きっと言いたいことはいくらでもあると思う。圧倒的ライバルの三鷹が出てこないのは結構衝撃的だったし、八神も「泣き虫!」と言って管理人さんの背中を押してくれる重要キャラ。登場しないキャラクター以前に、管理人さんと五代のすれ違いコメディというテーマすら本作では描かれていない。
にもかかわらずなぜかものすごく惹かれた。メインキャラクターがかなり原作に忠実(四谷さんは特にハマり方が異常)だし、テーマソングも、BGMも本当に良かった。池のホラーみたいなシーンはトラウマだけど…
全体的なファンタジーのような、ホラーのような雰囲気に惹かれたのかな。これはこれで、美しいめぞん一刻という世界観の一部をなしている。もう一度見たい。
まっと

まっとの感想・評価

2.0
学生時代にエキストラとして参加した思い出深い映画。
立教大学と江古田の日大でロケ。
ギャラなどは無く、弁当だけ。

撮影は適当とまでは言わないが、かなりさくさくと進んで、あまりこだわりとかないんだなと思った記憶がある。(リハと本番で違う動きをしても全く注意されなかった。カメラに近い位置にいたのに)

内容は、よくあるアイドル邦画の域。
それ以上でもそれ以下でもない。
本作を観た後に原作を読んだのだけれど、あまりに内容が違いすぎて困惑した。原作は五代君と響子さんのすれ違いを面白おかしく描いているのに対し、本作はそれをガン無視してる。ヤバすぎ。途中のミュージカルシークエンスでは意外と良くてなぜか泣きそうになるものの、他はほとんど印象に残ってない…。気が向いたらもう一回観る。
石原真理子以外の配役は良かったかな。

ストーリーはもうね…酷過ぎて。
ミュージカルになったりしてもうわけわからん。

逆にもう一回観てみたいかも。
原作より「場」の存在感が強い。恋愛映画というよりかは死が纏わりついてるしオカルト映画っぽい。突然飛ぶ傘とか雨の中の車内の会話とか鐘とか、死のパワーが凄い。謎の歌劇も良い。好き。
PANDADA

PANDADAの感想・評価

2.0
高橋留美子原作のラブコメディの実写版。

かなり原作のイメージに近いキャストなのに、雰囲気が全然別モノ。

原作にあった軽妙なノリはなく、暗く重ったるいイメージがどんよりと覆い尽くすような造りは監督のせいでしょう。

97分で上手いことまとめようとした脚本はそんなに悪くないだろうに、オリジナルキャストや演出のせいで台無し。

途中をミュージカル風にしたのも誤魔化しにしか観えない。

軽快で明るくない「めぞん一刻」は「めぞん一刻」にあらず。

原作の大ファンなだけに残念です。
LUKE

LUKEの感想・評価

2.2
なんとコメントしたらいいのかよくわからない映画だった。原作とアニメを全く無視していると言う印象。謎な男女が出てきて話がこんがらがるのと、四谷さんに女ががいると言う仰天の展開には驚いた。
犬の総一郎さんが原作とアニメだとボケキャラみたいな扱いだが、普通の犬であんまし存在感がない。健太郎の扱いが雑だったなと言う印象。
正直響子さんよりこずえちゃんの女優さんの方が個人的には可愛かったかなと思う。あまり響子さんに魅了を感じなかった。
原作、アニメが好きなだけにとても残念。
惡

惡の感想・評価

4.5
「空は真っ暗で世界は真っ暗で、2人っきりなんだ」

すべてが狂っている。
メイキングの澤井監督すげぇ怖い。ワンシーンワンショット監督は大抵スパルタなのな。プロデューサー伊地知啓だし。
ミュージカルシーン、アタッシュケースを追って上昇するカメラ、物凄くこだわってる(であろう)寿司の一気食い、伊武雅刀田中邦衛の怪演……本作の見所は多い。つかこれで90分だったのか。



性と死を繋ぐ雨、鐘、時計、霧、ウロボロス…
キツイっす!
ブームに乗じた写映画化、当時の人たちもそれに悩まされていたのか!
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