harunoma

H storyのharunomaのレビュー・感想・評価

H story(2001年製作の映画)
4.7
封切りで初めて観た諏訪作品。
シャンプティエと初めて組んだ作品でもあり、諏訪さん自身も写っていることなどもあり、というよりなぜか諏訪作品の中では相対的には偏愛している。一番劇映画とavant-garde cinemaのバランスの歪みが心地よく露呈しているように見える。この企画の映画はどうすればよいのか、完成するのかが、たむらまさきのような野蛮すぎるほどの触手ではなく、低体温の理知が漂う危ういこの映画の飛行に親しみを感じることもある。
『ユキとニナ』も好きだが、ヴェンダースの『まわり道』のようにこちらを選ぶのだろう。
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