もめん豆腐

ベロニカは死ぬことにしたのもめん豆腐のレビュー・感想・評価

ベロニカは死ぬことにした(2005年製作の映画)
2.4
序盤は怒り狂っている主人公。死んでやると死ぬのを楽しみにカウントダウンしながら何とか日常をこなしている、それを演じる真木よう子さんの怒りの表現のレパートリーが豊富で、いつも感服する。
あてくしは怒りやイライラを感じると具合が悪くなってしまうようになり、ほとんど怒れなくなってしまったが、それ以前は怒りを持て余していた。だからわかるの、真木よう子さんは怒りの本質をわかってる。怒りを表現するのではなく、生まれ持った怒りを抱えていると睨んでる。『さよなら渓谷』『問題のあるレストラン』でも様々な怒りを魅せてくれてる。
映画としては出だしは良かったものの精神病院に入ってからは、ちょっと退屈かな。荻野目慶子は何を演らせても荻野目慶子だし、中嶋朋子さんはやり過ぎ感が否めない。大人しそうな男性(韓国の方?)は最後の最後にようやく動き出す。彼がいる意味とは?ソリッドスチュエーションっぽいから好きなタイプなはずなんだけど、全体的にいまいち。
市村正親さん演じる医者は、こんな医者がいたらいいなと思えるような理想的な人。患者自らの生きる力を復活させる。薬だけに頼らないのは重要。その役がピタッ!と嵌ってらした。
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