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七人の侍のIdeonのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
 野武士の集団に度々襲われる集落。百姓たちは泣き寝入りするばかりであったが、とうとう我慢の限界、宿場町に用心棒を雇いに出掛けていく。散々探し回った末、歴戦の勇士、島田勘兵衛と出会う。簡単なことではないと、最初は固辞する勘兵衛だったが、百姓たちの懇願ぶりに引き受けることになった。勘兵衛のもと、さまざまな背景を持つ侍たちが集まり、遂に野武士との対決の時を迎えるが…というお話。
 言わずと知れた黒澤明監督の時代劇の最高傑作。安い買物ではないが今回はUHDを購入、予想を遥かに超えた素晴らしいレストアである。旧作のため、これまでは何を言ってるかわからなかった台詞もかなりはっきりと聞き取れる。画像は60年前の作品とは思えない鮮明さで、セットの質感、衣装の風合いまで見て取れる。遠景からでも役者の演技が確認できるので、どんな端役でも演技指導が行き届いているのがわかる。まるで新作映画を観るような発見に満ちた鑑賞となった。
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