Haruki

七人の侍のHarukiのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.7
やっと観た。
世界的に一番有名な日本映画とも言える、黒澤映画の金字塔。

百姓との身分違いの軋轢を乗り越えながら野武士の襲撃に立ち向かう侍たちの活躍を描く。

綿密かつドラマティックな脚本、美しく大胆な映像、キャスト陣の演技。

すべてがハイレベルで終始圧倒される。

迫力満点のアクションシーンはもちろん、人物描写は非常に豊かで、人間性を高らかに称揚するメッセージも力強い。

百姓たちが侍を集める前半、野武士の襲撃に備える中盤、そして野武士とぶつかる終盤。
熱量高く最後まで突っ走る。

百姓との身分違いから起こるドラマも新鮮でおもしろい。

監督の大胆で緻密な演出が圧巻。

三船演じる菊千代が意外にもコミックリリーフ的な存在。
子どもや村民たちを笑わせて和ませるシーンはいい。

志村喬や三船敏郎はもちろん、久蔵を演じた宮口精二がかっこいい。
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