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七人の侍のkugaのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
5.0
凄まじくいい映画を見ると「ジーン」でも「ズシーン」でもなくただ「ポカーン」としばらく放心してしまうことがありますが、『七人の侍』はまさにそんな映画です。

207分というとんでもない長尺に加え、あの黒澤明の、あの『七人の侍』を、いまさら、初めて観るという若干の気後れ・恥ずかしさからなんとなくずっと敬遠していましたが、ちゃんと観ることができて本当に本当に良かった。

名作と言われる映画は、後世の監督に絶大な影響を与えるため、当時斬新と言われた演出も後の作品で幾度なく使い古されていきます。そんなインスパイア作品に慣れきった目で、いざ改めてオリジナルを観てもいったい何が画期的だったのか、どこが素晴らしかったのかいまいちピンと来ないことがしばしばあります。(個人的にはオーソン・ウェルズやヒッチコックの映画はこうなることが多い)

その点、『七人の侍』は映画史に残る名作中の名作、映画の教科書とすら評価されながらも今初めて観てもちっとも新鮮さが失われていない。

…と内容に触れる前にこんなクソ長ったらしい文になってしまったけど、中身について好きなところを挙げるといよいよキリがなくなるのでやめときます笑
勝四郎かわいいよ勝四郎。
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