ベスト・キッドの紗山莉子のネタバレレビュー・内容・結末

言わずとしれた、大ヒット作のリメイクである。それをカンフー映画の金字塔、ジャッキーがやるのだから、どれだけ本格的な修行風景になるのか！？と言う期待を裏切ってくれた。
オリジナルでは数種類の家の雑用をやらせ、主人公は知らずに技を手に入れ、また家のペンキ塗りや車が完成されている、という面白さがあったのに対し、本作ではジャケットを脱いでフックにかけるだけ。生産性はゼロである。そして、その後はある意味普通の練習に入ってしまう。
ガールフレンドの家での父親との会話はオリジナルを上回ると思ったが、それ以外は同じである。画面上派手になっただけ。
ハエを捕まえるシーンを茶化すなど、オリジナルをリアルタイムで見た世代には、不愉快でしかない。
ストーリーは当然ながら悪くない。オリジナルを見てなければ、大いに楽しめるエンターテイメントだと思うが、超えた作品にはならなかった。
酔拳オマージュの練習方はありだけど、ウィル・スミスが要らない口を叩きすぎたんじゃないか？と邪推してしまった。