アツすぎる。男同士の友情を全面に出して、女は忘却され、ラストは大爆発、全てが終わる。完全にニューシネマの文法に則って作られている。
メキシコの革命、よく分かってない部分が多いのだけど、更によく分かってない1900年ごろのアイルランド革命(というかIRAってこの時期から存在したんですね)が絡むので、ちょっと調べる気になりました。そういえば、どちらもカトリックなのは、ラストでピンボケしながら映る十字架とも関係があるのかも。
橋を目掛けて機関銃を撃つシーンは、映画の方ではない「誰がために鐘は鳴る」のラストを思い出した。その作戦の大成功から、洞窟で息子たちが死んだことを確認するシークエンスへの移動が潔くて素晴らしい。塹壕の上から兵士たちが革命派を粛清するあの俯瞰の横移動のショットは、"歴史"として画面で繰り返し観てきた大虐殺の光景(カチンの森、アウシュビッツ、南京etc)を彷彿とさせる。
繰り返される、超アップのフアンの顔が、何も考えていないただの馬鹿から、何も考えられなくなった顔に変わっていくところが凄まじい。