kazマックスグローバーレッド

マタドール<闘牛士>・炎のレクイエムのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

3.5
こちらは『プロジェクト・イーグル』ついでに鑑賞。またまた共演者繋がりで、プロジェクト・イーグルでは「バスタオルはぎ取り大作戦」をやられた金髪おとぼけエルサことエヴァ・コーボが出演。
この『マタドール』もローラ・フォルネル出演『ライジング・スターの伝説』『サンダーアーム龍兄虎弟』と同じ1986年の映画。1986年のローラに1986年のエヴァか、なんか似たような日本の歌があったような…

エヴァちゃん、『マタドール』ではスッポンポンの状態から『プロジェクト・イーグル』とは逆にバスタオルを羽織ります。そしてそれを覗き見しているのは若き日の変態アントニオ・バンデラス。
まぁ監督が『私が、生きる肌』『トーク・トゥ・ハー』の異常性癖変態醜愛映画の巨匠ペドロ・アルモドバルですから、この作品もなかなかのもの。クローネンバーグ監督『クラッシュ』よりも10年早い「死に近づく事で欲情する系」の映画です。

普通の映画よりこんなアブノーマル映画のほうが見ていて何が起きるか分からないから映画としては飽きずに見れて面白い、突然の皆既日食に突然の千里眼覚醒とかね。
血を見ると失神して気を失うアントニオ・バンデラスが初々しいよ。これが後の『デスペラード』じゃ銃を撃ちまくって悪党全員血祭りにしてるんだから。

シャブ中の女性モデルにゲロをかけられてもかけられた方の女性モデルは爽やか笑顔、闘牛士訓練生男子のジャージ姿モッコリばかり映すカメラワーク。アルモドバル監督の癖が強い作品です。