ユウサク

流転の王妃のユウサクのレビュー・感想・評価

流転の王妃(1960年製作の映画)
4.0
大映4K映画祭

前半の豪華絢爛な衣装や派手な色彩と後半の土まみれな姿、暗い色調のシンプルな対比が活きていた。

物語的には、ていうか実話なんだけど竜子もだけど唯一のリリーフである娘の英生がとことん不憫でならない。思い出の品や飼っていた犬を模したぬいぐるみ、でんでん太鼓などをポンポンと見せていく終盤のシークエンスが軽やかに残酷だった。溥哲と竜子が揉み合うのを足元だけ映して床にゴトっと拳銃が落ちそれに竜子が覆い被さる→溥哲が自決しようとしたとわかる、っていう演出もスマート。
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