えいこ

イップ・マン 葉問のえいこのレビュー・感想・評価

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)
4.3
イップ・マン初観賞。「イップ・マン序章」でなく2作目の本作が先になってしまったが、そんなことは御構いなし。ドニー・イェン演じるイップ・マンにひたすらシビれる2時間弱。香港ノワール、ウォン・カーウァイにはまって以来の懐かしい広東語と熱いB級感に…ハマる予感。

ドニー・イェンの技がキレッキレで見えない。普段は穏やかで優しいのに、ここぞという時に無敵の強さ。ブレない体幹とメリハリある動き、抑えた表情にグッとくる。
弟子でなくとも、途中からもう「イップ師匠!」と思わず叫ぶ。

ストーリーは、香港アクションらしくベタだが、ホン師匠との手合わせ以降の展開には胸が熱くなる。終盤はほとんど「ロッキー」。出てくる西洋人があまりに悪徳すぎるが、中国武術の誇りをかけた闘いで、すっかり勧善懲悪にはまってすっきり。

それにしても、ドニー・イェンが、60歳近いと知って驚く。あの抑制された美しい詠春拳、魚市場の激しいアクション…いやーカッコいいわぁ。
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