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喜劇 駅前怪談のかずシネマのレビュー・感想・評価

喜劇 駅前怪談(1964年製作の映画)
3.0
この駅前シリーズは初見。
BSの放送を録画しっぱなしで観ていなかったのを消化。こちらは円盤にはなっていないそうだ。
オープニングの背景の絵が絵本みたいで可愛い。
また、作品舞台ののんびりとした風景がえらくノスタルジーを誘う。
山梨の勝沼。

「怪談」とあったので、お化けを混じえたコメディなのかと思っていたがそんな事はなかったw
別荘を又貸ししてしまった三木のり平を追い出す為にお化け屋敷的に驚かすシーンはある。
でもこれもあまり本筋には関係無い。
本筋は「リゾート施設の村への進出を防ぎたいので、村の青年カップルの仲を引き裂いて、リゾート予定地の土地権利を持つお婆さんの孫娘(東京から一時的に帰って来ている)にその青年をあてがい、孫娘をお婆さんの家に留めさせよう=土地を継いでくれる若い人がいたらお婆さんがリゾート側に土地を売らない」とバタバタする森繁久彌とバンジュンの話。

確かに喜劇ではあるんだが、あまり笑えないというか、大人達の思惑に巻き込まれて振り回された何も悪くない若いカップルがただ気の毒な感じ。
でもそれが嫌らしい感じでもなく。
全体的に可愛らしい雰囲気だった。

おヘソフェチで森繁(役でなく森繁本人)の曲を歌う三木のり平…w
尻に敷かれマンな森重とバンジュン。
フランキー堺のデートシーンや最後の方の場面は可愛らしかった。
淡路恵子の黒猫コスプレは素敵。
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