焼きはらす

セプテンバーの焼きはらすのレビュー・感想・評価

セプテンバー(1987年製作の映画)
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劇中に「クロサワの映画を観に行く」という台詞もあるように(それがどの作品を示していたのかは分からないが)、雨が降って止む演出、死者に語り掛ける場面、冒頭とラストでフォーカスされる「部屋」という建築物、そして何より人間の汚れた部分を描きながら最終的には人生の肯定を示唆するようなラストがある点は「羅生門」と通じると思った。
1つの場所で会話が中心という、映画ではなく舞台を見るような気分になりながら個々人の演技とそこにアップで迫るカメラによって映画的な迫力を感じた。
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