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「セプテンバー」に投稿された感想・評価

lastnight

lastnightの感想・評価

3.7
なんだかんだ映画自体は面白いが……この映画の公開の年に息子ローナン・ファローが生まれて、近年のアレンの状況を考えると、内容も内容だし何とも言えない気分になる映画。

ウッディー・アレンにもセプテンバーは来るのか!?
救いのない袋小路のような四角関係に放り込まれた、心の不安定数な女性の話。ウディ映画の中でも珍しく、コメディ要素のほとんどない暗〜い映画。しかしどんよりとした作風ながら画面はアイボリー中心で明るく、そして音楽が底抜けに素晴らしい映画でした。
男同士で語る夢の話がいい。
好きな女に抱かれて眠るから、夢を見ないっての。音楽に委ねずメロウメロウなとこもらしくなくって好き、でも内容はお祭り騒ぎ。
'感情的な方が魅力的'って台詞にとても納得してる。
しょうがないわ、人間だもの。
って大抵アンタが言うな、って人が言う。

これはこれでとてもウッディ・アレンぽい
セピアなルックの良作。
もか

もかの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

83分という短い時間の中で、とある一つの家族、家の中で、どうしてここまで悲劇な話が作れるんだろうと、驚いた。

昔の母親の彼氏を殺した罪で刑務所から出てきた少女、でもそれは実の母親が罪を被せたという事実。その事実があるはずなのに、娘を置いて自分勝手な行動、一切反省していない。
それでも娘は母親のことを恨めない。

この家は好きにしていいよ、そう言われ、生きていく為には売ってお金にするしかないと決意するも、直前で母親に反対される。

そして、母親は新しくできた彼氏と幸せそうに家を出て行く。

まずこの時点で可哀想なのに、

唯一信頼していた親友に、目の前で彼氏とのキスを見せつけられる(たまたま見てしまう)。
いっそのこと、死んでしまいたいと思い睡眠薬をたくさん飲もうとするが、でも死にたくないという想いもある。
なんでこんな事になるんだろう、もっと普通になれないんだろうって意味がわからないくらい残酷で、ホラーだなと感じた。

カメラの躍動感もあって、風景に見飽きることもなく、あっという間でした。
masat

masatの感想・評価

3.0
一軒の家が主役。
どうしてこう巧く運ばないのだろうか、人間って。邪な煩悩がある限り、人間は、男と女は、永遠に苦しむ訳だが、しかし、それこそが(小じんまりとした)遊園地のアトラクションであり、(プチ)アドベンチャーであり、人間の生きる“糧”なのではないか?
苦しみ憎みキスをして、オッ勃てる・・・
なんて素晴らしいのだろう人間って。
『泥棒野郎』から、律儀に久々に見返していますが、そんな事を実感する、まあ、なんとも素晴らしい作家です。
しかも、偶に初見の作品もあって、初めて観て驚いたり・・・この作品も初見でした。
一軒の家でのアドベンチャーを、イタ公カルロ・ディ・パルマのカメラはよく動いて、芸達者達の芝居をこれでもかと映し撮る。
Ingmar

Ingmarの感想・評価

1.9
ウディ・アレンはどれもそこそこ楽しめるものだと思っていたが、今回初めてハズレに出くわした。
ウッディアレンの中では珍しいかなりダークなロマンス。

残念ながら結構むかむかした。

恋愛を頑張ろうとしすぎて頭でっかちになってしまう主人公だけが人生上手くいかない感じ、なんか嫌だった。
YAZ

YAZの感想・評価

4.7
久しぶりに観る

人気作ではないけれどとても良い
傑作だと思うんだがな

娘が管理する郊外の一軒家
集まる六人の男女
母娘、娘の彼氏と親友、妻の連れ合い、隣人
皆が繰り広げる一夜の会話劇
カメラが外に出るのはバルコニーへの
数回と思われる完璧な室内劇でも

夏の終わり
もうすぐセプテンバー
何か気持ちが落ち着かない
ザワザワと
思いもよらない告白に戸惑う女
ヒステリックで自己中な母
母との過去の確執に縛られる娘
その他諸々の心を揺さぶる感情が
会話の積み重ねて少しづつ明らかに

雷、雨、虫、鳥
様々な屋外の音とリンクして高まる感情
その高まりと静的に整然と統一された
屋内のアンバランス
動と静のアンバランスに
こちらの心もザワザワと

異様な臨場感
心が持っていかれる感じ
やはり傑作なのだ
劇中に「クロサワの映画を観に行く」という台詞もあるように(それがどの作品を示していたのかは分からないが)、雨が降って止む演出、死者に語り掛ける場面、冒頭とラストでフォーカスされる「部屋」という建築物、そして何より人間の汚れた部分を描きながら最終的には人生の肯定を示唆するようなラストがある点は「羅生門」と通じると思った。
1つの場所で会話が中心という、映画ではなく舞台を見るような気分になりながら個々人の演技とそこにアップで迫るカメラによって映画的な迫力を感じた。
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