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マディソン郡の橋のmine2choのレビュー・感想・評価

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
3.9
一線を超えた恋の映画。

この場合の一線とは、浮気ではなく、愛の深さという意味。


ラストの雨の中立ちすくむイーストウッド。

大きな声で叫ぶわけでも、取り乱すわけでもなく、少しだけ微笑む。

彼女の家を出てから街で過ごした2日間、ただ待つしかない優しい彼を想像するだけでも切ないが、あえて描写せず、笑顔だけで表現した映画としての美しさ。

叶わないからこそ美化される思い出たちを、まるで後遺症のように引きずった互いの半生。

せめて死後一緒になりたいと願う2人。

遺品を贈ることで証明された愛し続けた時間。

とても切なくある意味苦しい人生だろうけど、こうゆう恋をしてみたい、こんな風に愛されたい、と思わずにはいられない。

イーストウッド恐るべし。
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