マディソン郡の橋の作品情報・感想・評価・動画配信

マディソン郡の橋1995年製作の映画)

The Bridges of Madison County

上映日:1995年09月01日

製作国:

上映時間:135分

ジャンル:

「マディソン郡の橋」に投稿された感想・評価

yuuuumi

yuuuumiの感想・評価

3.0
1989年のある日、母フランチェスカの葬儀の為に集まった子供達が、彼女の遺書とノートを見つけた事から1965年の過去の回想シーンに思いを馳せる…。

ロバートとの出会いや想いが記された手紙には、子供達の知らない母の生きた証が残されていて、この世にある唯一の心残りであるロバートとの色褪せない出来事を思い起こすフランチェスカの秘めた想いが赤裸々に語られていきます。

メリル・ストリープの瞳がほんとに恋しい人を見つめるようで、隣を歩くロバートに一喜一憂したり、ソワソワしたり、無理に平常心を保つ演技がとても上手くて、触れ合う前のドキドキ感がとても伝わってきました。
会えば胸が高鳴り、気持ちを押さえられないって、こういう感じなのかと、大人の恋愛を体験しました。

一生に一度の人生なら一度だけ、こんな出来事があってもいいのかなって思うけど、一緒になれなかったからこそ忘れらない想いが存在するのかも。
でも、想い出を胸に生きたって素敵な事かもしれないけど、それが幸せだったのかは分からない。
この出会いの後、ずっと自分の気持ちを押し殺して生きていくしかなくて、やっと気持ちが解放される時がきたんだろうなと、いろいろ考えてしまってやるせなくなりました。

許されないと分かっていても押さえられない気持ちを描いた大人の純愛でした。
まろ

まろの感想・評価

4.0
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:3/4
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

「午前十時の映画祭11」にて。
1995年のアメリカ映画。

メリル・ストリープは『恋におちて』(1984)でも不倫する役だったけど、昔の彼女ってラブストーリーの常連なんだよね。

で、この映画なんだけど、もうね、泣いたよ。
あまりにも純愛で。

関係上は不倫になってしまうし、その行為自体を肯定はしないよ。
でも、すぐヤッたヤらないの話になるハリウッドのラブストーリーにおいて、しかも熟年のいい歳した男女が、ここまでプラトニックさを出すとは。

それは映像描写の細かさにも表れていて。
車の中で、ダッシュボードを開けようと手を伸ばしたキンケイドの手が、ほんの少しフランチェスカの脚に触れるのだけど、そこでもう彼女は意識しちゃうんだよ。
まだ出会って10分も経っていないのに。

イタリアで生まれ、アイオワ州の田舎に引っ越してきた彼女からしたら、写真家で世界を飛びまわるキンケイドは、さぞ魅力的に映ったんだろう。

別にフランチェスカ自身、生活に不満はないんだよね。
愛する家族と優しいご近所さんに囲まれて、望んだ未来(それが何かは語られないけど)とは違うものの、幸せではあると。

でも、現状に大きな不満はなくとも、外部からやってきた、自分とは住む世界が違う存在は、それだけで輝いて見えるんだろうな。
特に、他に刺激のない日々を過ごしている身からしたら。

この映画のいいところって、4日間という限られた時間の中で、事に及ぶまでの過程がもどかしくも清廉な部分だと思った。

向こうってすぐ口と口がくっつくじゃん。
体と体が重なるじゃん。
この映画では、お互いの息遣いが感じられる距離感になっても、なかなか一線を越えないのよ。

フランチェスカはやはり家庭がある身だし、小さな町の中で不倫して白い目で見られているルーシーの話もあるから、今一歩踏み出せない。

なんだけど、心の中はもう思春期かってぐらい浮き足立っているんだけどね(笑)
早い段階で、鏡で自分の体を見て、「まだいけるかしら」と確かめるし、新しいドレスも買うし。

キンケイドに関しては、年齢がそうさせるのか、世界を飛びまわる性分がそうさせるのかはわからないけど、「君を困らせる立場にはしたくない」と、無理に事に及ぼうとはしない。
この分をわきまえた紳士から出る最上級の気遣いは、同じ男から見てもマジでイケメンだと思った。

そんな2人が、焦らして焦らしてようやく結ばれるのは、今の自分よりもだいぶ年上ながらも、とても微笑ましかったなあ。

それだけに、ラストの展開がとても悲しい。
これだけ愛し合って、一度は2人で駆け落ちしようとするも、フランチェスカが踏み切れなかったのがね、、、なんとも。。。

結局、家族に対して後悔は残るし、そうなるとこの素敵な愛自体も間違ったものだと思っちゃうから、綺麗なままで残しておきたいと。

だから、彼女の死後、「人生のすべてを家族に捧げたから、せめて残りの身は彼に捧げたい」と、橋の上から遺灰を撒いて欲しいというのが、彼女にできる唯一にして最大限の彼への償いと愛情表現だったかと思うと、すごくロマンチック。

結婚したり、離婚したりすると、相手に望むものがよりクリアになるから、不倫やら再婚やらの方が純愛にしやすいのかなと思ったり(笑)
mthk

mthkの感想・評価

4.5
■動機
・午前十時の映画祭の上映作品である為

■感想
・制作当時の時代感を感じることができて面白かった。
・不倫ではあるが純粋で繊細な愛を表現しているのは面白いなと感じた。
・クリント・イーストウッドの色気やカッコ良さを感じた。
・(余談)フィルムって暑い時は冷蔵庫に入れるんだ、と学んだ。

エンドロールの空撮はおそらくヘリコプターを飛ばしたんだろうなぁ。
自分が家族を持つようになったら見方も変わってくるんだろうなぁ。
2021年 43本目

叶わない恋をテーマにした映画はとっても好きで、毎度心を打たれるんだけど、今回は不倫が故の許されない恋愛。だからこそ、「いやダメじゃん」って考えが頭から離れなくて、そこまで乗り切れず。
すごい久しぶりに若いメリル・ストリープの演技を見たけど、やっぱり良いな〜。底無しのお母さんなんだよな〜。クリント・イーストウッドはもういつも通りの彼。途中のあるシーンで、この2人の熟年カップルによるキスシーンが長すぎて、「😅」って。
2人が出会ってからは、お互いに惹かれあってはいるものの、人妻という以上、手出しできないし、してはいけないって感じがとても良かった。なんだったら、最後まで一線は越えないで、もどかしさ全開で終わっても良かったんじゃないかな。まぁそれではラブストーリーとして盛り上がはないから、4日間の禁断の恋愛を繰り広げるわけで。俺は男だからロバートに同情しちゃうけど、女心もわかってあげないとなんだべ?むずい。あんなにあーだこーだ言われてもわからんて。
アイオア州の田舎が舞台なだけあって、どの風景も美しくて、中でもあの屋根のある橋は行ってみたい。ナビがなきゃ帰って来れなそうだけど。
ぺん

ぺんの感想・評価

3.8
美しくも儚い、許されざる恋の話。原作はずいぶん昔に既読でそのときは好きじゃありませんでした。

不倫を肯定はできませんが恋愛感情を止められないというのはまさにこういうことなのかと。
揺れるメリル・ストリープがチャーミング。
普段は苦手なロマンスですが原作よりも映像で魅せる映画版のほうが自分には合っているかも。
印象深い雨のシーン、ハザードを点滅させる車、助手席から動けないメリル・ストリープ。
もっと若い頃に出会えていれば結ばれて幸せになれたろうか?そうとも言い切れない。
お互い人に伝えられない孤独を経験し、四日間に縛られたからこそ燃え上がった関係、
家族のことも決して否定的に描かれていないのが物悲しく良心を感じる。
メールやネットのない時代、会いたい人を探せないもどかしさもノスタルジックでよかった。

イーストウッドは自身のセクシーさを分かってあの背中を撮ってたのか…凄え。
田舎で家族と共に暮らす女性と、“屋根のある橋”を撮影するためにワシントンから来たジャーナリストの男性とのわずか4日間の愛の物語。

映画館が休業中なので、「ティファニーで朝食を」に引き続き自宅で午前10時の映画祭を楽しむことに。
いい話だった!
4日間というのが絶妙で、登場人物の感情の波を推し量るにも、映画の尺的にもちょうどいい。

不倫を題材にしている以上、賛否両論あるんだろうが、観賞後はまるで純愛の物語を観たような気分になるのは、主演の2人の好演、特にメリル・ストリープのおかげなのかもしれない。
彼女の表情や仕草だけで感情がビンビン伝わってくる。すごすぎる。

クリント・イーストウッドってすごく真面目な作品ばかり撮っているイメージで、良くも悪くも安定した作品ばかりという感じだったが、この作品はめちゃくちゃ自分に合っていた。

2021-038(016)
Shirota

Shirotaの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アイオワ州マディソン郡に住む平凡な主婦、フランチェスカは、夫と2人の子供が隣町へ出掛けた4日間1人で過ごすことに。そんな折、彼女は屋根付きの橋を探しているプロカメラマン、ロバート・キンケイドと出会う…というストーリー。


公開当時見た時はまだ自分が子供で、フランチェスカの息子の気持ちに共感して見ていた。自分の母親が不倫なんて…😣

久しぶりに劇場で上映されるということで、私も大人になったし、感想が変わるかなと思って再鑑賞。

今回は、自分ももうフランチェスカの年くらいなので、彼女がどちらの道をを選ぶか、一緒に悩みながら見ることができた。

たった4日間。
あの世界的悲恋💔ロミオとジュリエットよりも短い期間の恋。

夫を選んだけれど…

あの雨の中、別々の車🛻🚗に乗っていての別れのシーン。フランチェスカは、ドアに手をかけ、今にもロバートの元へ駆け出しそうな気持ちを抑え…。

あの行こうか、止まろうかと葛藤している気持ちを手だけで魅せるメリル・ストリープの演技が切なかった…😢


あの屋根のある橋はいつか訪れてみたい☺️
hanano

hananoの感想・評価

4.4
まだ19の私にはものすごく大人の恋
けど美しくて4日間なのにこんな壮大に
人を愛することができるんだ

彼のことを思わぬ日は一度もなかった
最後の手紙にそう書いていた

フランチェスカの選択は間違っていなかった
最後灰になって彼に捧げるところ

泣けます
IDEA

IDEAの感想・評価

3.6
午前十時の映画祭11、4作品目はマディソン郡の橋。

平穏な暮らしにどこか息苦しさを感じる主婦と、世界を自由に旅する写真家の4日間の短い恋の物語。

彼女たちの恋の炎は、決して派手な大きな炎ではありません。
暖炉で優しく燃える柔らかな炎のよう。

でも時折、パチっと情熱の火の粉が爆ぜるのです。
儚く刹那的で、けれどもその熱は、確かにそこにあるのです。
一瞬の情熱。ですがそれが一生のように感じられます。

4日間の、人生の中で極々僅かな時間。

許されない恋でした。
許されたい恋でした。

やがて恋の炎が弱まり消えても、確かに炎はあったのです。あの瞬間、確かに情熱の火の粉は爆ぜたのです。

心に焼き付いたその時間は、時が流れても変わらず彼女の心を暖め続けるのです。


少し感想をば…。
ただ、愛した人が既婚者だっただけなんです。
(↑人はそれを不倫と言います。)

逢瀬はひっそりと…。2人だけの時間を過ごしたいじゃありませんか。
(↑ひっそりしないといけないのは不倫だからです。)

秘められた恋…美しい響きです。
(↑秘めないといけないのは、ふ…以下略。)

不倫を題材にしていますが、純愛です。
邪な気持ちが感じられません。
これが今作を楽しめた最大のポイントでした。
泥沼の不倫劇で、憎み憎まれ…になってしまうと感動は出来ないはず!
脚本がよく出来ていて、お話を素直に楽しめました。

だからといって不倫は全く肯定出来ないのですが…。

邪心なしの純愛不倫なら良いのだろうか?
いや、良くない(反語)

結論!
不倫、ダメ。ゼッタイ。(真剣)
ShotaOkubo

ShotaOkuboの感想・評価

3.8
理性と感情の狭間を揺れ動く大人の恋愛を紡いだ1本です。

正しくない関係から生まれた2人の世界でさえも、名優たちの演技が観る者を深く陶酔させます。

観る・観られるの関係性が反転し、2人の関係が成就しなかったからこそ、美しくたり得た結びだと思いました。
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