RyuichNorthwind

マディソン郡の橋のRyuichNorthwindのレビュー・感想・評価

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
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母と一緒に観たのですが、やはり不倫は許せないそうで、
イーストウッドをボロくそに責めてました
ということで、自分のペースであまり観ることが出来なかったので、時間があればもう一度ゆっくり観たい


大人の恋を描いた作品

まず、雰囲気が良き
メリルストリープの演技も素晴らしい
音楽がとても印象的に使われてる

『"屋根付きの"橋』というのに意味を感じずにはいられないのだが、僕が考えるに、

川という流れのあるものを覆う橋
その橋全体をさらに覆う屋根
しかしそこにはいくつもの"隙間"がある

ここでいう『川』は時の流れ
それを覆う『橋』は保守的過ぎる田舎
そして『隙間』は、その田舎のシステムの穴

を、其々が示しているのではないかと

そして、その『穴』へ入り込むイーストウッド

フランチェスカは大きな時の変化を経験しながらも(イタリアからアイオアへ)、時の変化を恐れ、それを封印しようとしてきた
また、狭い田舎ゆえに、住民同士の社会的距離が狭く、よそ者も歓迎されない。昔からの慣習に囚われ、自由はなし。一度噂になれば、社会的に助かる見込みはゼロ。
その田舎の保守的なシステムの欠陥を、ルーシーの存在が象徴。そしてその欠陥に気付くフランチェスカは、広い自由な世界を語ってくれるイーストウッドに惹かれていく。
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