ばんてふ

桐島、部活やめるってよのばんてふのネタバレレビュー・内容・結末

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

・本当に高校のリアルにこだわった感じの映画。

・セリフの一つ一つがあー言いそうだなと思わせてくる。特に神木龍之介とかは役にはまっていて良かった。「うるせえよ」と棒読みで無理に言う感じとか

・人がイライラしている時の理不尽な態度とか。バレー部のゴリラや、イケイケ女二人とかの態度。「あーもう意味わかんないやつに絡まれるし」とか

・ラストシーンの夕暮れが綺麗だった。物語も終わりなんだなって雰囲気でわかった。

・登場人物の中で、成長や変化が見られたのは、ヒロキ以外の登場人物はほとんどブレない。そこら辺がすごく日常っぽい。そう人は簡単に変わらないんだと。

・神木龍之介が表紙になっているが、彼が主人公になっているわけではない。あくまでも冴えない映画少年。

・神木龍之介は作品によって雰囲気がすごく変わる。今回はヒエラルキーの低い存在として輝いていた。特に東出と並ぶと際立つ。そんな神木が夕焼けを背景にしてからは、すごくカッコよく見える。好きなことを語っているのがかっこいいと東出も思ったのかも。

・吹奏女子はけっこう腹が立った。相当回りくどいことをして、人にも意地を張ってでめんどいなと。

・そんなリアルな日常を1時間以上かけて描いて、それをヒエラルキー最底辺の男たちがイケイケグループとかを襲って行く姿は最高にロックだった。溜まった鬱憤を吐き出すようにどんどん襲って行く。自分は笑いながら観ていた。予想外の展開すぎた。最後に非日常的になった感じ。

・ショックなシーンを見てしまった吹奏女子は、演奏がうまくいって、すこしだけなんとかやっていけるかもと思ったかも。部活に逃避するように打ち込む
これが本来正しかったんだとか
恋以外を頑張ればいいとか
思ってんのかなと
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