Kenjo

桐島、部活やめるってよのKenjoのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
4.0
不思議な映画だった。
桐島が一度も出てこないという構造の面白さもあったが、青春群像劇として色んな人の青春時代特有の痛くて熱い想いが映画に全面に出ててよかった。

桐島という人物そのものは出てこないが、周りの人の言説や行動から輪郭が浮かび上がってくるのが桐島の存在感に繋がるという逆説的な構造がよい。

そして映画部の青春感めっちゃ好き。
俺ももし高校に戻れるなら映画にもっと関わっていたかった。
映画監督を目指したり、アカデミー賞受賞を目指すとかではなく、憧れの存在に少しでも近付き理解するために巨匠の映画を真似るというのはすごくいいなと思った。
東出くんが情熱を感じ取ってふと涙をこぼすのもわかる気がする。
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