桐島、部活やめるってよのなるみんのネタバレレビュー・内容・結末

2012年度この映画について誰かと語りたい部門一位！リアルな学園映画であり、郷愁を誘う青春映画でもあり、人生について考えさせられる哲学的な映画でもある。

話はタイトル通り桐島が部活をやめるだけなんだけど、そんな取るに足らない出来事が普段と変わらない日常を変えていく。。。多種多様の人間模様が一点に集約し、最後はワーグナーに乗せてカタルシスを一気に爆発させる！そしてラストではこれこそ映画的手法といった感じでメッセージを伝え、多くの余韻を残したまま映画は終わる。。。

邦画でありがちな心情をすべて台詞で表したり、ナレーションで語るといった演出がされてないことも好印象。むしろ登場人物が相手に気持ちを伝える台詞はほとんど嘘しか言ってない。でもそれは自分の身を守る鎧として自然に口にしがち。特に学生時代なんて世界が狭いから、空気を読まなかったり下手な本音を伝えることで自分の居場所が無くなってしまう恐怖感が社会人よりも強いはず。だからこそ神木君の本音の叫びが胸に強く響くんだと思う。

こんなに心がざわつく映画も久しぶりだ。見てよかった。