観る側としては、どの川に船を浮かべて楽しむかによって、見える景色が変わってきそうですね。
ちなみに僕が浮かべたのは神木くん演じる前田の川。
イケてない学生時代を過ごしたうえ、ずっと片想いだった女子がイケメン男子とデートしてる現場に遭遇した経験があるからです(´；ω；｀)
物語は桐島が姿を見せたことで、溢れ返っていた支流の水たちが再び本流へと流れはじめます。
全ての水が勢い良く流れ込み、壮絶なうねりをもって巻き起こる大氾濫のラスト。
邦画でこんなにカタルシスを得たのは初めてでした。
桐島はなぜ部活を辞めたのでしょうか。
完璧すぎて目標がなくなった？
目標なんてどうでもよくなるほど価値のある何かを見つけた？
桐島がいま立っているのは干上がった川か、それとも大海へと続く河口か……。
真意は彼にしかわかりません。
