「スモーク」の続編とのことだが、「スモーク」を見ないまま予備知識なく鑑賞。
ドキュメンタリー風のラフな作りで、気楽に楽しめる。自由で気のいいブルックリンの住人たち。ハーベイ・カイテルは男前ではないがモテモテ。女は話を聞いてくれる男に弱いのだ。煙草を吸わない私にも、あんなマスターのいる馴染みのバーがあれば幸せだろうな。
ストーリーに挟まれる住人たちの独白という仕立ても、ざらっとした画の質感も、ネオンのような手書きのタイトルも好き。痴話喧嘩、突然のダンス、音楽の溢れる街角、何でもありだが笑い飛ばして生きてるエネルギーが満ちている。
ただ一つの引っかかりはジャームッシュの煙草の終わり。笑えないジョーク。ジャームッシュは好きだったが少し嫌いになる。