ポケ文太郎

あなたの目になりたいのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

あなたの目になりたい(1943年製作の映画)
4.0
1943年 フランス🇫🇷

サシャ・ギトリ監督のメロドラマ
1月に観た『毒薬』が面白かったのでこちらも鑑賞

50代の有名彫刻家が若い女性をモデルに雇い、そして結婚
幸せなはずなのに突然彫刻家は冷たい態度をとるようになる、その理由は…

彫刻家はギトリ氏自身
前半はユーモアたっぷりなのに徐々に様相が変わっていきラストは切ない、本当に切ないメロドラマ

ドイツ占領下、夜間に灯火管制がしかれていたパリ
中盤の懐中電灯で歩く場面はそれを表していてお見事、この辺からシリアスなストーリーに変わっていきます

そしてこれが本作のテーマとも関係していて…

ギトリ氏は大物舞台俳優の息子で、自身は戯曲家になり演出、主演も務めていたそうで、そういった背景も映画にしっかり反映されています
兎に角ギトリ氏の喋りの上手さ、マシンガントークは凄い!フランス語が分かる人だったらもっと楽しめるんでしょうね

もっとギトリ監督の作品が見たくなりました
ポケ文太郎

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