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ローマの休日のxavierのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.5
アン王女の役、最初はエリザベス・テイラーだったのか…
ヨーロッパ最古の王室の王位継承者であるアン王女は、ヨーロッパ各国を親善旅行で訪れていたローマでも公務を無難にこなしていたが、ハードスケジュールで疲れやストレスが溜まっていた。主治医に鎮静剤を投与されても眠れぬアンは、こっそり抜け出しローマの街へ。やがて薬が効きベンチで寝入ったアン。そこへ偶然通りかかったアメリカ人新聞記者のジョーは彼女が一国の王女であることも知らずに、自分のアパートで休ませるが…
ストーリーはこんな感じ。
公開から70年も経つのに、全く色褪せない名作!
無名の新人だったオードリー・ヘップバーンが名匠ウィリアム・ワイラーに見出され、大スターの階段を上っていく足掛かりにもなった作品だしね。

それにしてもオードリー、ホント王女様みたいだよね。劇中の振る舞いもそうとしか見れないしね。それに、可愛らしい中にも気品があるんだよね。
ホント、アン王女にピッタリ!
最初は、エリザベス・テイラーだったらしいけど、こう言っちゃなんだけどオードリーで良かったね。

王族の親善旅行って大変そうだよね。
自分が嫌だなぁ…って思っても、それを顔に出さずにニコニコ笑顔でいなきゃならないんだから。そりゃ息も詰まるわ!それなのに、あの警備の間抜けな事!あんなに簡単に抜け出されるなんてね。まぁ、アンの行動力も凄いけどね、お金も持たずに抜け出し、ローマの街へと繰り出すんだから。

そして、そこで新聞記者のジョート出会う。最初は王女だと気づかなかったジョーだったけど、写真を見て驚くんだよね。だって自分のアパートにいる女性がアン王女なんて!
アンはアンで名前を偽るんだよね。
その名はアーニャ!
もしかして"スパイ×ファミリー"のアーニャって、ここから取ったのかな?

そしてアンとジョーはローマの名所を回るんだけどねぇ…
やっぱ街並がキレイだよね、それにヴェスパ良いよね!何かローマにピッタリだしね。
そして2人は楽しい時を過ごす…
ラストシーンも良いよね、あんな終わり方って…
やっぱ名作中の名作だね!


こぼれ話としては、トレビの泉でジョーがカメラを借りようとした小学生はウィリアム・ワイラー監督の娘だそうだし、脚本は後に明らかになるんだけどダルトン・トランボだしね。
それにグレゴリー・ペックは撮影中からオードリーがアカデミー賞を穫ると思っていたらしく、映画のクレジットも自分と同等にしてくれって言ったそうだしね。
また公開前に、イギリスでマーガレット王女と一般人の男性タウンゼントの恋のロマンスが話題になっていて、この作品の大ヒットに繋がったそうだ。
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