ぺんじん

ハロウィンのぺんじんのレビュー・感想・評価

ハロウィン(1978年製作の映画)
4.6
ハッピーハロウィン!という事でついに観たぞ!オリジナル版『ハロウィン』!
えっ、ちょっと待って…めちゃくちゃテクニカルじゃない?凄い…
後の殺人鬼になる幼少期のマイケル・マイヤーズの一人称視点から始まる本作。マイケルの一人称を挟みつつ、逆に外からは彼の姿をほとんど捉える事ができないというギャップが恐怖を掻き立てるよな。
淡々と描かれるハドンフィールドの1日。そこにマイケルがスッと現れたかと思うと、スッと消えてしまう幽霊のような描写が不気味。ストーリーが進むにつれてマイケルがドンドン近づいてくる感じも地獄のだるまさんが転んだみたいでジワジワ怖いぞ…
全体像をはっきりと映さず、間接的にチラッとマイケルが映っている感じはもう絶妙に不気味!しかもバリエーションが多いのが凄いよな…そしてクライマックスのあのお化け屋敷的ホラー演出は圧巻!まさか盗んだ墓をああいう使い方するなんて!
ヒッチコック的な演出をスラッシャー映画に応用したお手本のようなテクニカルな一作。精神科医が裏で動いているところなんかは『エクソシスト』感があったので、これは悪霊映画といえるかも。
それにしても劇中のテレビに『遊星よりの物体X』が映っているなんて!後にカーペンターが最高のリメイク版を作ったことを考えるとこれは熱い!
いや〜驚くほどテクニカル!素晴らしい!
ぺんじん

ぺんじん