みんな大好き♥文子＆いづみ祭【1】

原作は黒澤明監督(ほか)によって映画化された「姿三四郎」をはじめとする数々の作品を世に送り出してきたあの富田常雄さんです。
本作では菅原健二さんが無冠ではあるが実力日本一と言われている柔道家を演じています。
物語は隅田川に架かる勝鬨橋(厳密に書くとバスの車中)で始まり勝鬨橋で終わるのですが、
それに関連してなのか海、川、お堀など水辺のシーンが多く出てきます。
ラブストーリーの側面が強い作品なのですが、二人がデートらしいデートをする場面は全くなく、その代わりによく歩きます。
ところが歩きながら会話をしているシーンはそれほどありません。
ただ歩いているだけの二人を撮っている時間の方が遥かに長い。
そして気付けば二人は相思相愛の仲になっているのです。
歩きながら沢山の会話をしていたことが想像できるわけです。
こういった演出堪らなく良いですね～
ストーリーも起承転結の転へと繋がる承の起こし方が違和感なく自然。
二人に立ちはだかるいくつものエピソードにも全く無駄がない。
「続・銀河の都」は完全な続編になっていて、
菅原さんが複数の輩に囲まれ発砲されて第一部 終が出るまであっという間でした。