タコの霜降り

Kids Return キッズ・リターンのタコの霜降りのレビュー・感想・評価

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.9
それぞれの登場人物の高校から大人になるまでの物語。素直に思ったのは、
日本の社会情勢に対する皮肉が効いている
どれだけ真面目に勉強していても
会社の中は縦社会でろくな人生は送れない
違う職を見つけても結局は同じ。
ついには自殺までしてしまうという始末。
また勉強もせず恐喝や悪戯をして遊んでいた二人も一時は彼らなりの成功をおさめたが、
結局は枠組みから追放されてしまう
この映画の登場人物で唯一成功しているのは
どれだけバカにされても
曲げずに影で漫才を続けていた2人
この映画が言いたいのは何かを続ける事の大切さだと考える。
北野武ならではの独特のストーリー構造と
それらを支える久石譲の音楽も素晴らしかった。