すい

白痴のすいのレビュー・感想・評価

白痴(1999年製作の映画)
3.0
過去なのか未来なのかわからない世界。首を吊る準備はできている伊沢。軍国主義の権化のようなディレクター落合。さながらサロメな国民的アイドル銀河。「展覧会の絵」にのせて燃える街。

冒頭、色を失った焼け野原で鮮やかな衣装を身に纏った女性たちを撮影するシーンで心を掴まれた。面白いとは思えなかったけれど一度観たら忘れられなさそう。

悪夢的な映像の連続、生気のない伊沢の様子は同じ浅野忠信主演の『ねじ式』を思い出した。
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