似太郎

色暦女浮世絵師の似太郎のレビュー・感想・評価

色暦女浮世絵師(1971年製作の映画)
4.7
曽根中生の本格デビュー作にして怪作。過激だが愛嬌のあるSEXシーンの連続で、女浮世絵師の孤独な復讐をネットリしたイタリア映画のような画面で綴ったロマンポルノ。

レイプ魔の人、怖すぎ…。でもなんか笑ってしまうのは監督がユーモアセンスのある人だからかな?😅

低予算映画だけに、美術は安っぽくシナリオ構成も生ぬるい。だが師である鈴木清順譲りの色彩感覚&突拍子もないアクション演出の数々は新人監督とは思えない独創性と力量がある。

幸薄いヒロインの小川節子も日本的で美しく、怨念とか情念の籠ったこの頃らしい邦画の逸品となっている。文句無しに素晴らしい時代色豊かなエロティック・ドラマ‼️
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