曽根中生の本格デビュー作にして怪作。過激だが愛嬌のあるSEXシーンの連続で、女浮世絵師の孤独な復讐をネットリしたイタリア映画のような画面で綴ったロマンポルノ。
レイプ魔の人、怖すぎ…。でもなんか笑…
曽根中生監督の日活ロマンポルノ時代の傑作。
貧乏浮世絵師の夫婦が主人公で、いわゆる復讐時代劇だが、ポルノの演出のせいか生々しい。脚本等も手抜き無しの構成で見応えがある。
音楽は何故か時代劇なのに全編…
師匠である鈴木清順監督の影響がハッキリと分かる作品。それも、ただモノマネのように取り入れているのではなく、曽根中生監督の世界に見事に取り入れられている。
物語的にもなかなか面白く、脚本の構成が見事。…
冒頭の椿がラストに聞いてくる。椿という象徴が女の惨劇から男の惨劇へと意味を変えるのがキモ。
ラストのヒロインは紫の着物にコントラストの強いライティングで映され、声も低くなりファム・ファタール的様相…
短評
日活ロマンポルノの1作。
浮世絵師の妻が夫に協力するため仕事先の他人の情事をスケッチしてくるという異色時代劇。
冒頭で通りすがりにレイプされるというハードな内容で、通りレイプ魔も中々にトチ狂…
このレビューはネタバレを含みます
小川節子の美しさ、内側に沸々と煮えたぎっている感情をぎりぎり貞節としなやかな上品さで保っている様にやられました。前田霜一郎の腐れ外道ぶりもヤバい。旦那の着物の中に夫婦で包まっているシーンが美しかった…
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