スーパーエイプマン

赤い河のスーパーエイプマンのレビュー・感想・評価

赤い河(1948年製作の映画)
4.5
牧場主のジョン・ウェインたちが牛9000頭を売りに行く話。
まず14年の月日をたった数カットの描写で経過させるホークス話法にヤラれる。そしてやはり牛が凄い。暴走する牛、河を渡る牛、とにかく牛が画面を覆い尽くすそのド迫力で画面がめちゃくちゃに活気付けられていく。
前世代の英雄であると同時に乗り越えられる対象でもあるというジョン・ウェインの描き方には『リバティ・バランスを射った男』なんかも連想するが、ブチ切れまくっていた彼がラストの殴り合い~女の銃撃を経て、こともあろうに次世代代表のモンゴメリー・クリフトと和解してしまうという展開のなんともあっけらかんとした軽さに拍子抜けしつつ、この都合の良さこそ映画であると嘯いてみたい。