キミシマユウキ

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.8
ヨーロッパの長距離列車の中で出会ったアメリカ人学生ジェシーとフランス人女学生セリーヌ。意気投合した二人は翌日の朝までの時間ウィーンの街を歩き回る・・・


『6才のボクが、大人になるまで』のリチャードリンクレイター監督とイーサンホーク主演によるラブストーリー。
ずっと気になっていたのを貸してもらいついに鑑賞。


なんとも美しい一夜の恋。

ふとしたことから一晩を共にすることになった若者達の会話をひたすら聞くだけの映画。
そう聞いたら退屈そうに感じるかも知れないが彼らの会話は聞いていて全く飽きない。
芸術の話、政治の話、思想の話、哲学の話、宗教の話、男女の話、価値観の話、そして恋愛の話・・・
もの凄く息があったりちょっと喧嘩したりを繰り返しながら確実に距離を近づけていく二人はとてもロマンチックで素敵だった。ドイツの町並みも綺麗だったなぁ・・・
よし、ウィーンまでの電車乗ろう(下心)

主演は『プリディスティネーション』『ガタカ』のイーサンホーク。
個人的にはSF作とかによく出てるイメージが強かったので今回の素敵な学生キャラにはうっとりした。脂っこい髪の毛も外人だとカッコイイんだな・・・(笑)
そしてヒロインのジュリーデルピー!!!!
何この人!!!顔はそこまでタイプじゃないから最初は好きになれるか不安だったんだけども!!!
まさに美しい!!ボッティチェリの天使とはよく言ったもんだ!ファンになりました!!
彼女の観覧車でのあるシーンが色気があって一番お気に入り。

一晩中ただひたすら喋っているだけ。
退屈そうな内容だけどそこには男と女の、恋愛のリアルが詰まってるように感じた。

このあと二人は出会えたのだろうか・・・?

ヨーロッパ旅行に行きたくなる。


恋愛映画好き、イーサンホーク×ジュリーデルピーのファン、そしてひたすら会話してるだけの映画の魅力に触れてみたい人にはオススメの作品。