グシケン

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のグシケンのレビュー・感想・評価

3.9
誰もが淡い夢を抱いたことのあるはずのシチュエーションを映画化してくれた感じ。こういう話を映画にすると大抵は陳腐な内容になりそうなのに、一晩という短い時間をたっぷり2人の会話劇にフォーカスし、細かい仕草からも感情の機微が読み取れるので、見る見るうちに感情移入してしまう。
特に、レコード屋の試聴室のシーンやラストの別れのシーンでは、うんうんそうだよねと声出そうになった。
互いに自分の価値観などを語り合う会話劇がほとんどだけど、結構共感できる内容もあったりして飽きなかった。
ウィーンの美しい街やお店を回ってとりとめがのない話をしながら朝までブラつく様子を観てるのは、ナイトオンザプラネットを観たときに近い心地よさがあった。
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