会話とウィーンの美しさ。
それだけなのにずっと見ていたい。
2人のピッチピチ感はもちろん、インテリ具合が絶妙に合って会話の内容は尽きることは無く、些細なイベントを交えながら確実に距離を縮めていく。
それでも理性派としての振る舞いと若さ故の情熱で葛藤する2人が堪らない。
個人的にレコード店の試聴ルームで曲を聴いているシーンと夜の川での詩人のくだり、何とも言えぬ2人の切なさを体現したウィーンの朝が大好きなシーン。
これ一本で見ても充分完成されてるし、
18年に渡る壮大なストーリーの始まりとしても素晴らしい余韻のラスト。
これを半年後の続編に、するんじゃなくて9年後ってのが良い。
