トムヤムの三十郎

最敬礼のトムヤムの三十郎のレビュー・感想・評価

最敬礼(1929年製作の映画)
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ジョン・フォードのアメフト映画。
 
デカデカとアメリカ国旗のあしらわれた買い物袋を下げ、蓮チルあるいはシネフィルらしき人たちに一歩も引けを取らず、胸を張り恥ずかしげもなくこの映画を観れるのはまさに、あの劇場の中では私が最もアメフティであり、アメフィル(嘘)であり、タックルが1番強くてうまいからである、ということは言っておきたい。


アメフトは
パス→サスペンス
ラン→サプライズ
だと思っているのだが、
この時期パスプレーがほとんどないのでサスペンス性はなく、代わりにキックがその役目を負っている。
気を衒ったプレーはせず、泥まみれで少しづつゲインしていくプレーはかえって爽やかだ。登場人物たちの関係性も心地が良い(基本的にみんな優しい。軍人だからか)。

あとロングスナップはやっぱり普遍。あのようにしか投げることができないという必然。スナップにおける「投げる」という身振りについて、『ジョン・フォード論』。




QBクラブ→(シネクイント)→シネマヴェーラ
19:10

リコリス・ピザもまたよし