minami

グーグーだって猫であるのminamiのレビュー・感想・評価

グーグーだって猫である(2008年製作の映画)
3.6
以前見ていたのに、その後WOWOWドラマも見たりしたので「私が見たことあるのはドラマの方だけ」という認識にいつの間にかすり替わっていて、映画館にて鑑賞。(2本立てだからこれだけが目的ではなかったけど)

さらにその後で原作も少しだけ読んだので、この作品に関しては、「映画(オリジナルストーリー)→ドラマ(オリジナルストーリー)→原作→映画(再鑑賞)」という、同じタイトルながら3つの異なる物語を経験したことになるのだけど、不思議なことにどれも同じ空気感が流れているように感じる。

エッセイをここまでストーリー性のある作品に仕上げるのは大変だと思うのだけど、そういえば犬童さんには、たった数ページしかない超短編小説を世界観はそのままに2時間の映画に仕上げた『ジョゼと虎と魚たち』という代表作があったなと思い出しました。

ふわふわとあたたかい、ちょっとメルヘンチックなストーリー。
キャストもとても似合っていて、あたたかい水の中をたゆたうような全編通しての雰囲気も心地よい。

ちなみに、映画館に製作当時のインタビューが掲載された新聞かなにかの記事が掲示されていたのだけど、監督が「この役には小泉今日子しかいないと思った」みたいな感じのことを熱っぽく発言していて、時系列を誤って認識していた私は「たしかに似合ってたけど宮沢りえだって似合ってたよ…」と少しばかりショックを受けたのだった。

でもドラマが作られたのはこの映画の6年後らしいから、「小泉今日子しかいないと思ってたけど宮沢りえも似合うよな」と考えが変わっていたらうれしい。
だって二人とも違う「小島麻子」で、二人ともよかった。
minami

minami