まこぞう

セクシー・サイン 好き好き好きのまこぞうのレビュー・感想・評価

1.9
タイトルからしてやっつけプログラムピクチャー丸出しで内容もその通り。しかし映画のタイトルバックには「セクシー・サイン」の文字はなし。さらにパンチを持たすため公開直前につけ足した?

ちゃらい三人娘が元オリンピック選手の広告マンを追いかけるストーリー。

川口浩は本作の二年前、58年の『巨人と玩具』でも広告マンを演じたけどそのことで、あの頃の広告マンは今のギョーカイ人みたいな胡散臭い感じではなくシャカリキ系のイメージだったことが分かる。

三人娘の中でも宮川和子(のちの高松英郎夫人)が演じた社長令嬢が良かった。金持ちのバカ娘をイラつかせる感じではなく可愛らしく演じていてお見事。

船越英二が有島一郎にそっくりで驚いた。役柄的にもこれが東宝作品なら有島一郎がやってそう。

ボリウッドばりにフランク永井の歌唱シーンをぶっ込んだり、田宮二郎が台詞こそあれどうでもいいような端役をやっていたり。

低予算の早撮りだろうけど、OPとEDが使い回しではないような空撮で当時の映画製作状況の良さを感じた。ドローンがある今は低予算映画の空撮ブームですけど。
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