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無頼 黒匕首(くろドス)のScratchyのレビュー・感想・評価

無頼 黒匕首(くろドス)(1968年製作の映画)
5.0
黒革ジャンに黒革グローブの川地民夫と渡哲也の対決ってとこで駅の改札から戻ってくる松原智恵子、ゴローさん!バカ来るな!車のそばでは青木義朗と高品格が見物、もー役者揃い踏み。抱き止めて民夫の一撃をかわしたと思ったら刺される智恵子、抱きしめる哲、こんなん見せられたら唇噛んじゃうー。智恵子をお姫様抱っこして去ってく哲。二年後死んでしまった智恵子にそっくりな女と出会う哲と民夫、サイコー。哲・智恵子の二人に惚れあげてしまってるつーかとらわれちゃってる民夫が好き。二度目の哲と民夫の対峙これまた割って入る智恵子、とっさに掴んだシャベルを放り出す哲の帰れの一言でまたくちびる噛んで退散する民夫。アンビバレンスー。列車の中でも指しゃぶってる。三度目の対決もてめーなんざやりたくねえと哲に言わせる、くるくる回って抱き合うみたいに最期を迎える民夫に泣き笑い。この三人の話だけでもお腹いっぱいだけど、砂利屋で働いてダンプの運転とか事故で下敷きになった仲間を助けたり生き生き労働してる哲もやっぱいいし、北林早苗がペンダントのロケットの中から取り出す哲がムショで作った小さな草履。早苗の店での青木義朗の腹パンチといい帯をドスで斬るのといいすごーくイヤな感じ出てて素晴らしいしもちろんロクな死に方しない。悪役の最期がみんないいけど高品格のパチンコ屋とドス貫通の青木さんのよろめき最高ーハットくるくるさせる郷鍈治もー。そいえば郷鍈治が菅井一郎にバシバシ叩かれてたのも高品格が躾なってないチンピラ並べていってかえってのビンタも執拗だったなー細かいけど。とにかくバカヤローとぶっ飛ばすぞも聞けたし大満足。
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