大好きな雰囲気。自分の世界を持つことと、周囲と同調し合うことを天秤にかけているような話だったけど、素晴らしいバランス感覚を感じる。どちらかに振り切り過ぎるということはない。森田芳光監督の思想というか、感覚が好きなのかもしれない。
田舎と都会、電車と飛行機、箒とロボット掃除機。古い物と新しい物を比較する描写は随所に見られながらも、結論自体はハイブリッドでとても優しい。明確に主人公と周囲の人とでは、感性の違いはあるのだけど、どちらのことも蔑むことなく、気持ちがよかった。
好きな趣味とか、やりがいのある仕事とかあれば1人でも生きていけるっていう気持ちはあるけど、なんやかんやで恋人にフラれたら悲しいよね。そのような時に助けてくれるのはやはり親友。間違いなく自分にもそういう親友はいるので、改めて大切にしたいなという思いになった。
主人公が転勤する福岡の風景は見たことある場所ばかりで嬉しい。社長さんの鉄道模型に昔、通学で使っていた西鉄電車あるじゃんって思ってテンション上がったし、藤崎駅も登場してて、なんか懐かしい…!
効果音も独特(笑)
[2021年 193本目]