ゆうさく

白熱のゆうさくのレビュー・感想・評価

白熱(1949年製作の映画)
5.0
生涯で観た映画で最も面白かった。

冒頭の列車強盗からして途轍もない人物の捌き方。全てが速い。そして蒸気の迫力。

刑務所内の食堂で発作を起こすキャグニーを捉えた俯瞰のロングが凄い。突き放した冷たい撮り方と被写体の異様さが生み出す目撃してしまった感…

母の仇討ちを行うシーンの緊張感。
扉の隙間から覗くキャグニー。
一瞬の銃撃。そして映画史に残る階段落ち。
あとこの映画、何か越しで射殺する場面が多い。ドアや車のトランク等々

クライマックスでキャグニー達を追い詰める警察官達の動きがユリイカのバスジャックシーンにおける警察官達の動きを連想させた。カメラワーク含めたあのキビキビした感じが一緒

ラストで文字通りブチ上がって終わる
あの眩しさこそ真に映画的な光
ゆうさく

ゆうさく