のり

白熱ののりのレビュー・感想・評価

白熱(1949年製作の映画)
3.6
ジェームズ・ギャグニー演じるマザコンで精神病持ちのギャングが大暴れする映画。

〝悪の美学〟がギャグニーによって体現されている。冒頭から最後まで悪を貫き通す。精神病という設定も功を奏したと思う。刑務所での発狂シーンは彼のベスト演技だった。

警察もギャング団と同じく、プロフィッショナルでこちら側にもスポットが当てられているため、ギャング団との息詰まる攻防戦が見られる。ボーッと見てても面白いが伏線や彼らの駆け引きなど脚本もしれっと凝っている。

詰め込みすぎ感は否めないが、これくらいの時間でちょうどいい気もする。
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