ナイトー

泥の河のナイトーのレビュー・感想・評価

泥の河(1981年製作の映画)
4.0
201907新文芸坐
九歳ぐらいの頃ってまだ思春期じゃないから、両親のこと大好きだし、気の合いそうなやつとはすぐ友達になれるし、将来に対する不安もないし、大人の難しい話は分からない。
でもだんだんと、自分が生きている世界ってやつが、夢や幻じゃないんだってことに気付き始める年齢だよね。
よく分からないけど、世の中には悲しいこともあるし、辛いことも、理不尽なこともあって、もしかしたら自分もいつかそういうものに巻き込まれるのかな。
そんな得体の知れない感覚が忍び寄ってくる年齢でもある。
この映画の主人公も、色々な出来事を通して世界を知っていく。
それは時代や場所が違っても同じだろう。
そんなことを思い出させてくれた作品。
ナイトー

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