Nana

カイロの紫のバラのNanaのレビュー・感想・評価

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)
3.6
ウディ・アレン監督ミア・ファロー主演のファンタジー映画。
2次元vs3次元vs現実の四角関係!?
私が大好きなダニーアイエロが、珍しく悪役。でも顔が優しいから、殴っても痛くなさそう?!

あらすじ
ウェイトレスのセシリアは、働かない上に暴力をふるう夫との毎日から現実逃避するように、映画に夢中。
ある日大好きな「カイロの紫のバラ」を観ていると、スクリーンから探検家のトムがセシリアに向かって話しかけてきた…

映画の中のキャラクターに親近感を抱いたり、演じた俳優を好きになったりする映画ファンにとって、あったらいいなと思う夢の作品。

スクリーンから出てきたイケメンと主演のイケメン俳優2人から口説かれたら、一生その思い出だけで生きていけそうw
映画の中に自分も入れたらなんて、考えたことも無かったけど、いろいろ妄想すると楽しそう。
しかし私が好きな「ブレードランナー」とか「ゴッドファーザー」とか「マッドマックス怒りのデスロード」とか…あまり現地にいたくないかもw

自分が女だからから、セシリアにはちょっとイラッとした。職場で忙しい時間に客を待たせておしゃべりに夢中になっていたり、家出してもすぐ戻ったり。
そんな時に現実に立ち向かおうとしないで、映画に現実逃避してしまう気持ちはわかるけど
「もっとしっかりしなさいよ」って、お節介おばさんしたくなりました。

難しいこと考えずにファンタジーを楽しめばいいのかもしれないけど、ラストでやっぱりお節介おばさん登場。

点の楽しい思い出を線にすると変わってしまったりするのよね。
カイロの紫のバラは、実際に見られないから美しいのかも。
そして2人は幸せに暮らしました、めでたしめでたし。って現実にはめったに無いから、映画観てる間だけでも信じたくなるよね。
Nana

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