カタパルトスープレックス

ダークナイト ライジングのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
3.0
長い。とにかく長すぎる。前作『インセプション』(2012年)で持てるもの全てを注ぎ込んだクリストファー・ノーラン監督ですが、「ダークナイト・トリロジー」の最後で息切れしてしまいました。劇場で観て以来の二度目の再見。

クリストファー・ノーラン監督の弱点はキャラクター造形です。この弱点が発揮されてしまったのが本作です。ベイン、キャットウーマンにジョン・ブレイクと魅力的な素材が集まっているにもかかわらず、光らせることができなかった。

また、クリストファー・ノーラン監督の長所もそれほど活かされていないのが本作です。複数の時間軸、クロス・カッティング、実物主義、ロケハン能力、壮大な仕組み、IMAX。これだけの武器を持っているのに。それが全く活きていない。

うーん、終わらせたかったのかなあ。クリストファー・ノーラン監督はこの後に「DCエクステンデッド・ユニバース」も引き受けるのですが、ご存知の通り失敗に終わります。やっぱり、クリストファー・ノーラン監督は独自シナリオが一番ですね。