たく

ブラックホールのたくのレビュー・感想・評価

ブラックホール(1979年製作の映画)
-
ブラックホールの影を撮影したというニュースを目にして、物資も光も全て吸い込む究極の物理現象じゃなかったのっ?って小学生の頃に観た本作を思い出した。

宇宙空間に浮かぶシグナス号の豪華客船みたいなライトアップの美しさに惹かれたし、ドームを突き破って迫ってくる隕石のシーンは忘れられない(「レイダース」の先取り!)。

孤独な船長が最強のロボットを側近として信頼しつつ、逆に人間をロボットみたいに使い捨てるのが哀しかったね。
旧式のボブと最新式のビンセントの新旧の対比が「ウォーリー」みたい。ちなみにビンセントの声は「猿の惑星」のコーネリアス役のロディ・マクドウォール!

マクシミリアン・シェル、アーネスト・ボーグナイン、アンソニー・パーキンス、ロバート・フォスターなど錚々たる名前が揃ってるけど、なんたってイベット・ミミューって響きが強烈だった。
側近ロボットの名前が何故かマクシミリアンで、最後にマクシミリアン・シェルと同一化するシーンがトラウマ。

ジョン・バリーの音楽が素晴らしく、007より前に本作でインプットされて、サントラ買って序曲のファンファーレからメインテーマは何度も聴いたなー。メインテーマ主部の結尾部のつなぎリズムがショパンのピアノソナタ2番の葬送行進曲で、これが最後のブラックホール内での業火に焼かれるマクシミリアンのBGMで再現されるのが上手い構成だったね。
たく

たく