ともちん

パルムの僧院のともちんのレビュー・感想・評価

パルムの僧院(1947年製作の映画)
4.9
聖職者になるために、ナポリで学んでいたファブリスがパルムへ帰ってくる。叔母のサンセベリナ公爵夫人は6歳から育てていたが、男性として魅せられる。また典獄の娘、クレリアも想いを抱く。他の女性のことで、それに嫉妬した男性を殺してしまったファブリ氏は監獄に幽閉されてしまうが、、
ジェラール・フィリップの人々を魅了し続けて行くプレイボーイっぷりがスゴいが、彼の容姿がそうさせるのがとても自然に受け入れられるからスゴい。
また、彼がピンチになるごとに想いを寄せる女性たちがその運命を棒に振ってまでの手の差し伸べ方が、常に「えっ!」と驚かされ、物語として面白い。
ジェラールフィリップも馬に乗ったり、党からロープで下りるシーンもスタントを使わなかったりとがんばっていて、見ていて全く古くなっていなくて、こちらまで力が入る。
文芸作品だけあり、「自由主義者のパッラ」の生き様がとてもかっこ良い。最後に私情を政治に持ち込みまくりの独裁者エルネスト4世を殺す前に、借りを清算したり、サンセベリナ公爵夫人への愛に生きたりととても美しかった。印象に残ったセリフが「幸福の探求は難しい。それでも一生をかける価値がある」。