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ボーイズ・オン・ザ・ランのonotoramanのレビュー・感想・評価

ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)
4.5
息が苦しい。映画終わったのに、自分の中に何かがドップリ残された。映画の力はすごい。

物語の中の彼は、はじめは自分の(そしてきっと成人男性大部分の)過去を彷彿させるような人物だった。好きな異性と上手くコミュニケーションがとれない。空回りばかりが笑えるというより痛々しい。
でも映画後半の彼は、自分すら追い抜いて一人のかっこいい男になっていこうとする。成長して壁を乗り越えようとする。自分もそれを応援する。
けど……最後待っていたのはそんな感動じゃなく、ひたすら現実で、本当に現実で、そして映画の中の彼は自分の過去でも未来でもない今を隣で走っていたことに気づく。

だめだ。本当に書きたい事はもっとあるはずだけどまとまらない。でも今はそんなこと考えてる場合じゃない。走らないと。
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